頑張れ!受験生の母!
どの高校に入るかより、いかによい状態で高校に通えるか

子育てコラム⑬

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子どもの受験は親も苦しい時


 受験期。

受験をするのは子ども。

大変なのは子ども。

 

と分っていても…受験を見守る親だって苦しいもの。

私のところには、中学受験、高校受験を控えたお子さんの接し方に悩む親御さんからのご相談も多いです。

 

今回は、そんな受験期のお子さんの接し方に悩む受験生の母向けにコラムを書きました。

 

親が子どもの受験期を乗り切るための考え方の参考になれば嬉しく思います。


受験の中でも、高校受験は親子にとって試練の時


小学受験や中学受験

親の干渉が当たり前…という気持ちが親にも子どもにもあるもので。

子どもにとってガミガミとうるさい親は嫌だけれど…親に依存している部分もあるので、仕方がないと思いやすい。

 

大学受験…

親の小言の多くはもはや効力を持たない。

親も力ずくでやらせることは無理だと分かっている場合が多く、言うことを聞かない子どもを更に追い詰めることも高校受験よりは少なくなる。

 

 


高校受験…

中学3年生といえば「心身ともに大人と子どもの狭間」で一番多感な時期。

 

親にとっては

「まだ言えば何とかなるんじゃないか」

「力ずくでもやらせた方がいいんじゃないか」

と干渉することに戸惑いながらも干渉を正当化できるギリギリの年齢。

 

干渉されたくない子どもと、干渉を正当化する親。まさに親子の絆が壊れやすい時期。

 

あまり言い過ぎても…と分かつていても…

 

受験に対してやる気のないように見える子どもを目の前にすると…言いたくなります。

 

まさに、受験の中でも、高校受験が親子にとっては試練の受験なんです。


我が子の受験期を思い出してみると


今は都内で独り立ちをしている息子。

元ガミガミママの私は当時すでに親業のインストラクターで、子どものやる気を削ぐ親の対応というのを十分わかっていました。

だからこそ、プレッシヤーをかけないように、非難がましい言い方を避け普段通りにと過ごそうとしていたのですが…

 

結果、受験は魔物だということ大いに実感するのです(苦笑)

 

子どもの行動に一喜一憂してモヤモヤする親心を感じる日々。

救いだったのは、親業を知っていたことで、子どもを責めるではなく自分自身の心と向き合って解消出来たこと。

 

でもさすがに…

二学期の中間テストの朝に

 

「学校に行きたくない」

 

と言われたときには、叫びながら※わたしメッセージを繰り出したのを覚えています。

※親業で学ぶ、子どもを責めずに親の思いを伝えるメッセージ

 

そして、そのわたしメッセージのあと、息子から出てきた言葉は…

 

「勉強する意味が分からない」

 

「今の時期、勉強より大切なものがあると思う」

 

「なんで高校に行かなきゃいけないの」

でした。

 

絶望的、とはこのことでしょう。

 

この時期に…この子は何を言ってるんだ…

ここでこの子の人生のすべてが決まってしまう!!

言って分らせなければ!

 

「もし将来なりたいものがあっても高校に行かないことで…」

 

と、※お決まりの12の型(論理の展開)をしようと話し始めたところ…

話せば話すほどもっとモヤモヤしていく自分にハッと我に返りました。

※子どもからのサインが出ているとき。子どもが自分の問題を自分で解決するのに効果がない親の対応を12に分類したもの。

参考:「お決まりの12の型」を知っていますか?

 

これじゃない!伝えたいことはこれじゃない!

そう思い、息子を見ました。

 

視線をそらして唇をかみ俯く息子。

ああ、辛いんだな…と素直に感じられた瞬間でした。

 

その息子の態度をそのまま※能動的に聞いたのです。

※子どもが受け入れられたと感じ、自分で考え始めることが出来る聞き方

 

「先生やママが言う<どうして高校に行くのか>なんて分かってるんだよね。でも、それでも高校にいく意味が分からないんだね」

 

息子は黙っていました。

しばらくの沈黙のあと。

「大丈夫、高校は行くから」と。

 

それ以降、受験まではほぼ口を挟まなかったと思いますが…

親である限り、もっとこうしたらいいのにという思いは消えないわけで、親のモヤモヤがなくなったわけではありません。


でも、親の理想を押し付けて親子の信頼関係が崩れるより、受験が失敗するくらいの方がずっといい!!


と腹をくくっていたので、子どものやっていることに「これでよし!」と思え、親子で楽しく高校への準備をすることが出来ました。

 

そして高校入学…

実は、高校入学と同時に息子の中で将来に対する考え方が大きく変化します。

 

将来のビジョンを描き今やるべきことを見据え、入学後は自ら行きたい大学を決め、それに向かって勉強と部活を頑張る日々。

中学の時は嫌がっていた家族との食事も率先して行くようになりました。

 

高校生活では辛いことも多々あったようてすが、自分の力で乗り越えて強くなっていきました。

 

今は高校も卒業して自分らしく生きています。

 

そこで改めて思うのは…


 

 

どの高校に入るかより、いかによい状態で高校に通えるか

 

の方がはるかに大切だということ。

 

極端な話、偏差値の高い高校に行っても、そこで頑張れなければ自尊心が傷つき、勉強にも身が入らずろくな大学にいけません。

例えフリースクールでも、頑張れば東大にだって入れる可能性があるのです。

 


子どもの受験期に親はどう向き合うか


中学3年生は多感な時期

一見何も考えていないように見えても、親が思うよりずーっと色々な事を考えています。

 そして、実はとてつもない不安の中で過ごしています。

 

 子どもからしてみると、こんな不安な時に親が言うアドバイスや提案は、「今のあなたじゃダメ!」と言われた!自分を否定された!としか受け取れないものなんです。

 

他方、子どもの受験期には親も問題を持つことが多くなります。

 

受験期、親が子供の邪魔にならないために

 もちろん、親が問題を持つのは、我が子に頑張ってほしいという親心からくるものなのですが、残念ながら、親が問題を持てば持つほど、子どもは更に不安になるという悪循環が起こってきます。

 

そう考えると、親にとっての受験期は、子どもに依存しない、親の自立が更に求められる時期なのかもしれません。

 

受験は親も子も大変です…

でもちょっと立ち止まって

 

アドバイスよりも子どもの不安に寄り添うこと。

 

親自身が子ども以外の興味を持つこと。

 


そして、

どの高校に入るかより、いかによい状態で高校に通えるか

 

を意識して過ごしてみてください。

 

将来、お子さんが生き生きと高校生活を送っていることを願っています。

頑張れ!受験生の母!




執筆者:生駒 章子(いこま しょうこ)
元ガミガミママ。当サイト「親の学校プロジェクト」の代表をやっています。

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