子育てコラム

魔の2才児!それは、「分かっちゃいるけどやめられない!」世代!

2022年3月28日

親の学校子育てコラム


 イヤイヤ期は反抗するのがお仕事 

最近、2才前後のお子さんの元気な姿をマジかで見て、久しぶりに魔の2歳児についてつぶやいてみたくまりました^^

2才前後は児童心理学でいう「第一反抗期」

それは、「分かっちゃいるけどやめられない!」世代!

・ママが「○○しないでね」などというと、「イヤ!」と拒んだり、反発したり…

・着替えを手伝おうとすると「自分でする」と言うくせに最後まで出来なくてかんしゃく…

自発性や自立心が育ってきた証拠なのですが、その気持ちを否定や反抗で表すことが多い時期…

そりゃあ、ママだってガミガミが止まらない(苦笑)

とはいえ、2才になると、言われたことはかなり理解しています。

でも…分かっていても自分の欲求が圧倒的に勝ってしまうのが2才児!

そう!反抗するのが仕事とも言えます(笑)

でも、この時期に親の言う通りにさせようと力で押し付けすぎると、子どもの自己肯定感が下がり、この先お友達とのトラブルが増えたり、上手く自分を表現出来なくなることも出てきます。

魔の2歳児が「将来自分で出来る子」になるために

 子育ての役割の1つは「子どもの自立」

< 自立した人に育てるというのは、「自分で考えて行動できる、その行動に責任のもてる大人に育てること」です。

そう、目指す自立はずっと先です。

なのに…目の前の子どもの困った行動を見ると…

「今やらせないとこの先出来ない子になるのでは!!」

と危機感に飲み込まれ、とにかく今「やらせる」「分からせる」ことが目的になって感情的になってしまうことがあります。

この子どもの将来への不安と親の言うことを聞いてくれないイライラを助長させるのが魔の2歳児(イヤイヤ期)なのかもしれません。

でも安心してください。

今のまま子どもは留まりはしません。

今出来ないことでも、半年後、1年後、3年後、5年後には出来るようになっています。

これは気休めではありません。

魔の2歳児とは、理性よりも好奇心(喜怒哀楽)が圧倒的に子どもを支配する「分かっちゃるけどやめられない」世代。

この圧倒的な好奇心はこの年代特有のものです。

なぜ理性よりも好奇心が勝ってしまうのか?

育て方?…いいえ!

それは、魔の2歳児の脳と体がその圧倒的な好奇心を制御出来ないからです。

そう、「分かっちゃいるけど止められない」のは脳の仕業^^

2歳児に怒って分からせようとするのは、ブレーキのついていない車にブレーキを踏めと言っているようなものかもしれません。

2歳児の脳はここから好奇心を制御すること、論理的な思考を学習していきます。

まさにこの思考こそが、子どもの自立に必要な思考です。

言いかえると、これだけの好奇心(喜怒哀楽)をみせてくれるのは一生のうちで今だけです。

さらに、この時期沢山の好奇心(喜怒哀楽)を体験することが、将来の思考に影響を与えるのは言うまでもありません。

親が心配しなくても、子どもはちゃんと育っていきますよ。

「今やらせる」ために親子関係が悪化するより、「将来自分で出来る」子になるために「今やらせなくてもいいや~」くらいの余裕が持てるといいですね。

イヤイヤ期、大変だけど、出来ることも増え、ママやパパと一緒に楽しめるようになる時期でもあります。

そして、「分かっちゃいるけど止められない」世代。

期間限定のこの時期、親子の時間をめいっぱい楽しんでくださいね^^

  • この記事を書いた人

生駒 章子

親の学校プロジェクトの代表。元ガミガミママで今は親教育の専門家。
自身の原体験から、子育て支援ではなく「親支援」にこだわって活動中。趣味は読書(マンガ)

ファミリーワークス合同会社の代表。
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