presented by親の学校プロジェクト
どんなに親の理想と離れようとも、周りの人達が何と言おうとも、私はあなたの味方だよ。
あなたがあなたらしく生きられるよう、いつも笑顔でそこにいる。
そんな
「見守れる親になりたい」
そう思っている人は多いことでしょう。
親の姿勢を表す言葉というのはいくつもあります。
例えば、「親」という漢字は
木の上に立って子どもを見る=見守ること
という風にも言われます。
中でも、「子育て4訓」は、何度も読み返したくなりますね。
(山口県下に住む教育者が、長年の教育経験を踏まえてまとめたもの)
子育て四訓
一、乳児はしっかり肌を離すな
一、幼児は肌を離せ手を離すな
一、少年は手を離せ目を離すな
一、青年は目を離せ心を離すな
子どもの成長段階に比例して、少しずつ距離を離してゆきながら、「見守る」ことの大切さを伝えています。
どちらも、こころに響く親の姿勢です。
でも…
「見守っている」つもりが…
「見張る(監視する)親」になっていないでしょうか!?
「見守る」と「見張る(監視する)」
同じ目を配るでも、その見方は全く違います。
それぞれを辞書で調べてみると…
■見守る
無事であるように注意しながら見る。また、なりゆきを気をつけながら見る。
■見張る
注意深く目を配って監視する。「敵の行動を―・る」
提供元:「デジタル大辞泉」
■監視
相手の状態や状況の変化を知るために見張りなどの手段を用いた受動的な情報収集の活動を言う。
提供元:「ウィキペディア」
調べてみると、敵と味方くらいの違いがあることに驚きます。
では、これを踏まえて「見守る親」と「見張る親」の違いを見てみましょう。
見守る親は…子どもがするかしないかではなく、子どもが何をしているんだろう、何を感じているんだろうと目を配ります。
監視する親は…子どもがある一定の事をするか、もしくはしないかを確認するために見ます。
見守れるのは…子どもが自分自身で選択したことだから、どんな結果になってもこの子は大丈夫!と、子どもを信頼しているから。
監視するのは…親が、この子の考え方は甘い!親の言うとおりにしたほうがいいのだ!と無意識に、または意識的に感じ、子どもの選択を信用していないから。
以上、どうやら…
ただ「子どもを見守れる親になろう!」と思っても、そこに信頼がなければ、心の底から「見守る」というのはかなり難しいようです。
でも大丈夫。
一夜にして変わるのは難しくても、この違いを知ったあなたなら、ここからいくらでも
もちろん、思っているだけでは変わりませんからね。
先ずはこの瞬間
目の前の子どもだけを見るようにしてみてください。
今、何をしているんだろう。
今、何を感じているんだろう。
今この時の子どもだけを感じてください。
さあ、あなたは、子どもを「見守れる親」になっていますか?