子どもの前で笑えない…「笑顔の練習」のススメ!

子育てコラム24

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最後に子どもに本気で笑いかけたのはいつだろう…

親子(家族)関係に悩む人は、何年も本気で子どもに笑いかけたことがない人が多い。

笑ったとしても、目が笑っていなかったり、子馬鹿にした薄ら笑いだったり。

 

もちろん、子どもが親を困らせていたり、親自身の体調や悩みでイライラしている時に笑えないのは当たり前!

 

 

そんな時は無理に笑わなくても、気分を害している原因を解決するか、気分転換でもして自分を守るのが一番。


もし子どもが不安そうなら、「イライラしているのはあなたのせいではない」ことを伝えて、元気になったら笑顔で接すればいいのです。

 

でももし…

     

  • 常に子どもにイライラしている
  • 怒りたくないから極力子どもを見ないようにしている
  • しばらく家庭の中で本気で笑ったことがない…
  • 子どもの目を見て話せない…

 

 そんな現状があるなら、割と強めに

 

「笑顔の練習」をすることをおススメしています!

 

 というのも、私自身が昔子どもに本気で笑いかけていなかった人間で、「本気で笑いかけていない」と気づいたときに愕然とし、その後練習した一人だからです。



笑っていない自分に気付くことが始まり


私の場合、我が子が小学2年生の時

たまたま鏡に映った自分の顔を見てショックを受けました。


「口角の下がった目の笑っていない笑顔(らしきもの)をしている自分」

 

ええ!私はこんな顔をしていたの!?

     

 当時の私は子どもに笑いかけるなんて気にもしていなかったのは事実です。

 

でも、もう少しちゃんと笑えていると思っていました。

 

どれだけ長くこんな顔で子どもに接していたのか…そう考えるととても恐ろしくなりました。

この「本気で笑いかけていない」という事実を自覚したとき。

 

ようやく子どもの気持ちに目を向けることが出来た気がします。

 


ああ…

こんな「心のない笑顔(らしきもの)を毎日向けられ…子どもはどんなに寂しかっただろう…


 親の“無表情”は親が思っている以上に子どもにはストレスになる


ボストンのマサチューセッツ大学で行われた「赤ちゃんとお母さんの表情実験」

 

 

それまで笑顔で接していたお母さんが急に無表情、無反応になると子どもはどうなるのかという実験です。


 

 

最初は表情豊かに赤ちゃんと触れ合うお母さん。

赤ちゃんも表情豊かでとても楽しそうです。

 

その後、急にお母さんが無表情になります。

すると、赤ちゃんはすぐに不安そうな表情を浮かべ、必死にお母さんの気を引こうと持てる全ての力を使い頑張ります。

 

でも、赤ちゃんが何をしてもお母さんの無反応、無表情が2分ほど続くと…

 

赤ちゃんはどうしたらいいか分からず最後は泣き出してしまいます。


 

 この実験で分かるのは、子どもは親の表情に敏感でとても気にしているということ。

 

それも、親が思っているよりずっと早く親の変化に気付くということです。

 

この実験は赤ちゃんですが、お子さんの年齢は関係ありません。

 

親の無表情、無関心は子どもにとてつもない不安を抱かせます。

 

子どもは不安になると親の気を引こうと困らせる行動をしたり、子ども自身も周囲に無表情、無関心になることがあります。


その結果、将来的に人間関係をうまく築けないなど、子ども自身が苦しむことにつながるのです。




笑顔の練習スタート!笑うってむずかしい


 こうして、「どれだけ子どもが寂しい思いをしてきたか」という現実を突きつけられた私は

 

子ども(家族)に一番の笑顔を見せられる自分になろう!

 

そう心に決め、そこから笑顔で話すことを意識するようになっていきます。


でも…

何年も子どもに対して本気で笑っていなかった人間が、すぐに最高の笑顔になんてなれるわけがありません!

 

 これまで何年もニヒルな苦笑いをしているので、口角が下がっているのはもちろん


顔全体が愛想笑いの筋肉の動き方を覚えてしまっているため、笑っているいるつもりが全く笑顔になっていない!

 

さらに、クセのついた筋肉は形状記憶合金のように戻ろうとする力が強く…


笑顔を作ってもすぐに引きつって長く笑っていられない!

この長年ついた筋肉のクセがかなりやっかいなことに気が付きます…そしてここから

 

この筋肉のクセをとり、笑顔の正しい筋肉の動きを覚えこませるために

「笑顔の練習」が始まるのです



笑う門には福来る


 そこからはほぼ毎日のように鏡に向かって笑顔の練習です。

時にはスマホで写真を撮ってチェック。

たまに家族にその姿を見られてよく分からないごまかし方をしたりもしてね。

 

 あれから〇〇年。

 


もちろん、今では家族には一番の笑顔を出すことが出来ますし


笑顔にならないわけがない!くらいの感じです。


家族に本気で笑いはじめると…



 当たり前のことなんです。

 

こちらが最高の笑顔を向ければ、相手からも笑顔が返ってくる。

 

笑顔が返ってきたら、嫌だなと思っていたことも「まあ、いっか」と思えてくる。

 

「まあ、いっか」が増えると、心の余裕がうまれて自分にも相手にも優しくなれる。

  

「自分にも相手にも優しくなれれば」…とまあ、良いことづくめ。

 

アメリカの心理学者のシルヴァン・トムキンスは「表情フィードバック仮説」を提唱しています。


笑顔になることで顔の表情筋が刺激を受け、それが脳にフィードバックされると、ポジティブな感情が生まれるというもの

 

 また、人間の脳は騙されやすく、特に楽しくなくても笑ったような顔をしたときに、神経伝達物質であるドーパミンが発生します。

 

ドーパミンは幸福感ややる気を感じる物質のため、笑顔を浮かべると脳が楽しいと勘違いしてポジティブな思考になりやすくなるんです。

 

反対に、しかめっ面をしているとポジティブな気持ちにはなりにくい。

 

その他、日本には「笑う門には福来たる」ということわざがあります。

いつもにこやかに笑っている人の家には、自然に幸福がやって来るというもの。

     

こんなに良いことずくめなら、ちょっと努力してでも笑顔の練習がしてみたくなりませんか?


最後に、「笑顔のトレーニング」のご紹介!


「笑顔の練習」してみようかなと思った方は参考にしてみてください。

 



練習①顔の筋肉のストレッチ

口の形を「ウ」にした後、笑顔の「イ」の形にする。

これを何度も繰り返します。

 

これにより、凝り固まっている顔の筋肉がをほぐれていきます。

 

頬と口角をオーバーにグッとあげるのがポイントです。

     


練習②割りばしを使った練習

 ①まずは割り箸を横にして、歯で噛むようにして口にくわえ、歯が見えるくらい口を横に開けて30秒間キープします。

 

②次に口角をちょっとあげて目元にも笑いを作り、10秒間キープします。

 

これをくり返し行います。

 


 

私が「笑顔の練習」をしていた当時、この割りばしの練習法は笑顔になったときの筋肉の動きを知るのに効果絶大でしたよ。

 

 そして、割りばしを使った方法に慣れてきたら

 

 

練習③今度は割りばしを使わずに笑顔を作ります

左右の奥歯を軽く噛み、心の中で「イー」と発音しながら口角を引き上げます。

 

そうすると簡単に笑顔の出来上がり。

 

この時、頬と口角が持ち上がる筋肉の動きを覚えておいてください。

この筋肉の動きが、あなたが何年も使っていない筋肉の動きです。

 


 

また、これらの練習はすべて

鏡に向かってやるのがおすすめです!

     

人に見られると怪しさ満点ですが、子どもから見て最高の笑顔だと感じてもらう必要があるわけなので、鏡を使って第三者の目線で自分の笑顔をみること、慣れることで実践に結びつけやすくなりますよ。

 

         鏡に向かっての練習に慣れてきたら最後の仕上げ! 

 

鏡に映る自分の笑顔と見つめ合ってみてください。

1分くらい出来たら、きっとお子さんにも最高の笑顔で笑いかけられるはずです。

 

努力は必ず報われる。

もし報われない努力があるのならば、

それはまだ努力と呼べない。

 

このコラムを書きながら、元プロ野球選手の王 貞治さんの言葉を思い出しています。

 

凝り固まった筋肉のクセは戻ろうとする力が強いため、すぐには上手く笑えないかもしれません。

でも、筋肉のクセは、練習を続けていけば必ず補正されていくものです。

 

このコラムを読んでいるあなたは

「今よりももっと子どもとの関係を良くしたい!」「家族の関係を良くしたい!」そう願っているはず。

 


 

 笑顔はあなたの願いを叶えてくれます。

 



 

 「笑顔の練習」ぜひ試してみてくださいね。



執筆者:生駒 章子(いこま しょうこ)
元ガミガミママ。当サイト「親の学校プロジェクト」の代表をやっています。

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