登園拒否をする息子に「逃げ癖がつく」と言われて…
子育てメール相談の回答③
★親の学校プロジェクトでは、代表・生駒によるZOOM「子育てオンライン相談」も行っています。
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ご相談をされた方には、メールでの子育て相談も承っています。
ここでは、オンライン後にいただいた子育て相談と、生駒の回答をご紹介します。
もし、同じような悩みを抱えている人がいたら、考え方の参考にしてもらえると嬉しいです。
お子さんが「園に行きたくない」と言っていると悩む親御さんは多いです。
もし、同じような悩みを抱えている人がいたら、考え方の参考にしてもらえると嬉しいです。
ご相談 お子さんの年齢:5歳 年長の男の子
「園に行きたくない!」「逃げ癖がつく!」毎日疲れます
先日はオンライン相談をありがとうございます。
息子の登園拒否の対応についてご相談させてください。
息子は、毎日半ベソをかきながら「幼稚園に行きたくない」と訴えてきます。
だましだまし園に連れて行く時もあれば、拒否が強い日はお休みしていますが…
夫は、「逃げぐせがつく」からと何がなんでも行かせようとします。
「逃げぐせがつく」と言われると…そうなのかもと思うのですが…もうこの状態が半年近く。
家にいるととても元気です。
毎日行く行かないで揉めて無理やり行かせるのにも疲れました。
何が嫌なのか息子の話を聞くのですが、はっきり理由は話してくれませんし、話すごとに違ってたりしますが…
どうやら、今まで、園ですることはすべて一番をとってきたのに、鉄棒でどうしてもかなわない相手がいたことがきっかけのようです。
そのほかも色々あるようですが…
回答
「逃げ癖がつく?」5,6歳ごろから身につけたい「自己効力感」
ご連絡ありがとうございます。
お子さんも辛いけれども、それに付き合うママの方が精神的にも肉体的にもキツい状態ですね!
息子さんは、園ではかなりのストレスを抱えているみたいですね。
家が一番安心するんだね^ - ^
少しお子さんの育ちについてお話しすると、子どもは、親とは違う価値観を持った一人の人間、でも、この時期の子どもの脳と体はまだまだ未発達。
ここから大きくなるにつれ、責任ある大人になるために、脳と体の成長とともに、その年代ごとの課題を克服していくことになります。
この5、6才の頃からの課題が、他者との競争や比較を経験することで身につく「自己効力感」です。
※ 自己効力感とは…自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できる「自分には出来る」と自分の可能性を信じる力。
ちなみに、実際に遂行出来ることとは違います。
まさに、「逃げ癖がつく」と言っているパパが子どもにつけて欲しいと願っている力かもしれません。
我慢より、小さくても成功体験が大切
ただ、この力は、辛い状況から逃げないことで出来るわけではありません。
辛い時には逃げる選択もベストですから。
では「自己効力感」は何から出来るかというと
「成功体験を持つこと」で出来てきます。
「やってできた」という成功体験。
間違えてはいけないのは、必ずしも、無理やり幼稚園に行けたことは子どもにとっての成功体験ではありません。
(行かせられたという親の成功体験にはなるかもしれませんが)
また、この成功体験は、スモールステップで十分です。
「嫌いなピーマンが食べられた」「お菓子を買うのを我慢できた」「こぼさずコップに注げた」など…
むしろ、いきなり大きなものにチャレンジするのではなく、スモールステップの方が力が付きます。
そこに、「出来た」ことへの周囲の共感や励まし、周囲に同じような経験をし成功体験をおさめた人に会ったり話を聞くことでさらに加速します。
無理やり園に行かせることよりも、たえ小さくても生活の中での成功体験を積み重ねるほうが、将来的にお子さんの自信につながっていくのということです。
もし、今息子さんが自信をなくしているなら、園に行けるいけないではなく、まずは生活の中での小さな成功体験を積み上げさせ、共感してあげらるといいですね。
相談者様も旦那さまも、子どもにつけさせたいと願う力は変わらないはずです。
上記を踏まえ、ぜひ旦那さまと今後の対応についてゆっくりお話ししてみてくださいね。