子育てコラム 未分類

「推し活」と「子育て」から学ぶ良い親子関係のヒント~ここが似ている!オタクと親

あなたには推しがいますか?

「いやいや…子どももいるし今さら推しなんて…」
という人もいるかもしれませんが

今は「1億総推し活時代」

 

ある調査では

15~69才を対象に<推しがいますか?ありますか?>の問いに、全体の約4割が<推しがいる>と答えており、15~19才では7割以上が<推しがいる>と回答しています。

また、40才以上でも4人に1人が<推し>がいると答えています。

参考:Z世代の「推し活」はもはやライフスタイル

 

私は普段、親業訓練という親のためのコミュニケーションプラグラムのインストラクターをしているのですが、受講生のお子さんの中にもアイドルやゲームキャラクターなど<推しがいる>という人は多いです。

また、親子で推し活をしているという人もいて、推し活が親子の共通の話題として潤滑油になっているのは間違いないでしょう。

▶今回は、そんな「推し活」と私の専門である「親子関係」とを比べながら、推し活ライフを応援するとともに、より良い親子関係のヒントをお伝えしていきます。

 

推し活×親子のコラムを書こうと思った理由

本題に入る前に、どうして今回「推し活と親子関係」をテーマ書こうと思ったのかをお話しします。

思い返せば…

私自身、高校時代は地元出身のとあるバンドが大大大好きで、親からライブ代をもらうのに苦労したことや、夜行バスに乗って東京まで行ったドキドキ感、メジャーデビューが決まり、初めてアルバムがCDショップに並んだ時の感動を今でも覚えています。

まさに、推しの存在は生きる糧であり、自分が今ここにいるという証明!

のはずだったのですが…

 

子どもが生まれると、推しの存在で生かされていた自分なんてすっかり忘れ…

「やることもやっていないのにライブ代なんか出せません!」
ってな具合で子どもの「好き」を否定する親に大変身…

 

ーその後、子育てに悩み親業に出会い

子どもは親とは別の人間なんだと実感出来たことで、子ども時代のあの感動を思い出すとともに、子どもの「好き」が心から理解出来た気がします。

その後、結婚後は特に推しはいなかったのですが、実はここ数年、特に日本のアイドルの魅力に気がつきまして。

 

今は、頑張っているアイドルの成長を我が子のように応援しています。

 

推しとオタクは表裏一体

まさか自分がアイドルを応援する日がくるとは思わなかったので人生って分からないものだと思うのですが。

ーそんなアイドルを応援する私のSNSには…

アルゴリズム的に色んな界隈のアイドルの投稿とそれを応援するオタクの皆さまの投稿が日々おすすめに流れてきます。

僭越ながら、流れてくる投稿や推しカメラなどを見させていただくと

「オタクの皆さまの推しへのリスペクトと愛」
「たくさんの人に推しを知ってほしい」

という純粋な思いがビシバシ伝わってきます。

 

ーそして、その思いは推しにも伝わっていて

オタクの応援に心から感謝して頑張るアイドルは歌やダンスが上手くなっていくのはもちろん、人間的にも成長していくのがSNSを通してだけでも伝わってくるんです。
(まさにこれが推し活の醍醐味…)

 

でもその反面…

倫理的に少々危ういアイドルには、ちょいと危なっかしい推し方をするオタクがつくというか、親目線から見ると心配になることも…

推しがそうだからオタクがそうなるのか、オタクがそうだから推しがそうなるのか、どちらが先かは分からないけれど…

推しとオタクは似てくるという仮説はかなり信憑性がありそうです。

本当、推しとオタクは表裏一体!

 

そして、これは親子の関係でもまったく一緒。

 

 

推し活には親子関係作りのヒントがいっぱい

 

子どもは親にとってある意味、生涯をかけた推し。

 

応援すれば子どもは安心してチャレンジ出来るし成長出来る、でも、否定してばかりしていると自信を無くしてやる気をなくしてしまう。

親だって、出来れば自分の推しには、自信を持って自分の信じた道を歩んでいってほしいですよね。

そして、子育てが終わるころ
(子育ての終わりは人によって違うけどね)

「推しててよかった」
「私の子育てに悔いなし!

そんな風に胸を張って言えるといいですね。

 

そういう意味で

「推し活」には、親の子どもへの向き合い方のヒントがたくさん詰まっています!

ぜひ、推し活を通じて子どもへの接し方を振り返ってみましょう。

 

また、お子さんの推し活をあまり良く思わない親御さんにおかれましては、、このコラムを読むことで、推し活にのめりこむ子どもの気持ちを少しでも理解するきっかけになってくれたら嬉しいです。

 

ということで、ここからは推し活の基本をご紹介しつつ、「推し活」と「子育て」のメリットや心配事を比較しながら、より良い親子関係作りのヒントを探っていきます。

 

「推し活」と「子育て」活動内容の対比から学ぼう!

この記事を読まれている親御さんの中には、そもそも「推し活」って何なのよー!
という方もいらっしゃると思います。

なので、先ずは簡単に「推し活」って何かをみていきましょう。

 

推し活とは

「推し」(自分の好きなアイドル、アーティスト、キャラクター、スポーツ選手など)を応援する活動全般を指します。

また「推し活」は、その活動を通じて自分の生活を豊かにし成長させる、ひとつの文化として定着しています。

そんな「推し活」の「代表的な5つの活動」がこちら。


 推し活 

イベント・ライブ参加
ライブ、撮影会、ファンミーティングなど

グッズ収集・作成
アクリルスタンド、ぬいぐるみ、チェキやハピカ、缶バッジ、デコうちわ 、ファンサボードなど

鑑賞・応援
MVや出演番組の視聴、SNSへの感想&応援投稿、推しの投稿へのコメント・リプライ

コラボ・誕生会
コラボカフェへの来店、ケーキを用意して誕生会を開催、推し広告の出稿

聖地巡礼
MVやアニメの舞台となった場所や、推しが訪れた場所を訪れる

いかがですか?
親からすると、なかなか理解出来ない活動もあるかもしれませんね。

次に、この「5つの活動」を子育てに当てはめてみると…

 子育て 

イベント・ライブ参加
入学式、卒業式、発表会、試合など

グッズ収集・作成
写真、学校で作った制作物、手作り入園・入学グッズ、発表会の衣装作り、ゼッケンの取り付けなど

鑑賞・応援
アルバムを見返す、発表会や試合の動画を見返す、衣食住の提供(※年齢や家庭状況により)、見守る、話を聞く

コラボ・誕生会
誕生日会、クリスマス会、お正月(家族で、またはママ友や習い事等主催)

聖地巡礼
子どもが昔通っていた学校や場所を通ると懐かしさをおぼえる

 

意外と親近感が湧きませんか?

もちろん、「推し活」も「子育て」も、ここに挙げたものはごくごくわずか。
上記以外にさまざまな活動、サポートがありますよ。

 

 

推し活(子育て)のメリットとは?

ご覧いただいた通り、推し活(子育て)の活動は多種多様でとても忙しい。
でも、大好きな「推し(子ども)」のためだから頑張れるんです。

   だけど…

 

大好きな「推し(子ども)」のためとはいえ、所詮は自分とは違う一人の人間!
思い通りにいかなくて落ち込むことも出てきます。

ではなぜ大変な思いをしてまで「推し活(子育て)」をするのか!?

それはもちろん
苦労をしてでもやる価値がそこにあるからです!

ではその価値とは?

実は、推し活(子育て)は、「オタク」と「親」に、何ものにも代えがたい【3つのメリット】をもたらしてくれるんです。

さて、その【3つのメリット】とは?

ここからは推し活(子育て)の【3つのメリット】を、それぞれご紹介していきます。

 

メリット①日常生活に活力が生まれる

 推し活 

・「推し」がいるというだけで生活に張り合いが生まれる
・「推し」の活躍や投稿を見ることで癒される
・「推し」のおかげで生活の充実感を得たり、ストレスを解消してくれる。
・物事に取り組む意欲が湧き、やる気が引き出される

 子育て 

・「子ども」がいることで生活に張り合いが生まれる
・子どもの笑顔や純粋な愛を受け取ることで癒やされる
・「子ども」のおかげで生活の充実感を得たり、ストレスを解消してくれる。
・物事に取り組む意欲が湧き、やる気が引き出される

どちらも生活に張り合いが出てポジティブな感情になっていますね。

実は、人は好きな人を思うだけで脳内の神経伝達物質であるドーパミンが大量放出されるんです。

ドーパミンは「やる気ホルモン」とも呼ばれ、モチベーション向上、集中力アップ、達成感をもたらしてくれますよ。

 

 

メリット②仲間との繋がりが出来る

 推し活 

同じ推しを持つファン同士でつながったり、コミュニティが形成されることによって

・「推し」関連の情報交換が出来る
・ライブの連番が出来る
・団結力が生まれる

 子育て 

同じ子育て中の親とつながったり、コミュニティが形成されることによって

・「子育て」関連の情報交換が出来る
・子連れ、または親だけで一緒に出掛けたり出来る
・団結力が生まれる

※人は、他者との親密な関係を持ちたい孤独を避けたいという本能的な欲求を持っています。
「推し活」や「子育て」を通じてこの社会的欲求がみたされることで、孤独感が消え、心の安定と余裕が生まれます。

 

メリット③自己成長出来る

 推し活 

・推しの成長を応援することで、自分自身も成長して自信や喜びにつながる

 子育て 

・子どもの成長を応援することで、親自身も成長して自信や喜びにつながる

自己成長は、自分で目標を決め、試行錯誤しながら自分の行動を自分で決めていくことでついていくものです。

その点、「推し活」も「子育て」も、自分が好きだから応援する!という能動的な姿勢があるからこそ、おのずと自己成長に結びついていきます。

以上、3つのメリットをお伝えしました。
「勉強もしないで推し活ばかり…」と不安になる親御さんもいるでしょうが、その「推し活」が子どもを成長させるという事実もまた知っておきたいところです。

 

 

 

あなたは大丈夫?推し活(子育て)の留意点

さて、こうしてみていくと、「推し活」も「子育て」もメリットがたくさん!
なのですが…

もちろん、良い時ばかりではありませんよね!

人によっては行き詰まって病んでしまったり、不幸な事件に発展したり…
そこまでいかなくても、推しや子どもに関わることがとても辛く感じる時もあるでしょう。

以下は、「推し活」や「子育て」が「辛いと感じる要因ベスト3」です。

「最近楽しくないな…」と感じる人は、以下の要因がないかチェックしてみてください。

 

 

① 金銭的な負担

「推し活」と「子育て」には一般的にこれらの金銭的負担があります。

 推し活 

チケット代、CD購入代、グッズ代、チェキ代、推しグッズ製作費、プレゼント代、ライブ用の洋服代、交通費、遠征宿泊費など

 子育て 

学費、習い事代、塾代、食費、洋服代、娯楽費、保険代、旅行費など

金銭的負担を感じたら、まずは自分の使えるお金はいくらで、何にお金を使っているかを把握することが最優先。

あなたの金銭的負担はいかがですか?

のめり込みすぎて家計に大きな負担がかかっていませんか?

 

 

②精神の疲労

「推し活」と「子育て」には一般的にこれらの精神的負担があります。

 推し活 

・推しの言動で一喜一憂して疲れる。
・活動休止・解散などのお知らせで精神的に不安定になる。

・自分と他のオタクを比べて焦りや劣等感にさいなまれる。
「もっと課金しないと」という義務感とイベントに参加できないことへ罪悪感で疲弊する
(推し疲れ)

 子育て 

・時間や心に余裕がなく些細なことでイライラする。
・子どもの言動に一喜一憂して精神的に不安定になる。
・自分の子どもと他の子を比べてしまい焦りや劣等感にさいなまれる。
・「親だから」という義務感とやってあげられないことへのや罪悪感で疲弊する。

「〜せねばならない」という義務感が強くなってくると、これまで楽しかったこともストレスに変わり心身の疲弊につながります。

精神の疲労を感じたら、まずは無理をせずに休むこと。
そして「~しても、しなくてもいい」と自分に選択肢を増やしてあげることも大切です。

「~しなくちゃ…」そんな風に自分を追い込んでいませんか?

 

 

③人間関係の悩み

「推し活」と「子育て」には一般的にこれらの人間関係の悩みがあります。

 推し活 

生活や仕事よりも推し優先のため、身近な人間関係が疎かになっている。
・現場でのオタク同士のトラブルにまきこまれる
・同担と仲良くしたくない(同担拒否)
・嫌なオタクがいるので現場に行きたくなくなる。
・SNSやコミュニティ内の人間関係に疲弊している。

・周囲に理解者がおらず、孤独を感じることがある。

 子育て 

・価値観や育児方針の違いで家庭内に不和がある。
・ママ+子どもVS 夫の構図になりがち。
・ママ友同士のトラブルに巻き込まれている。
・付き合いが面倒くさくて子どもがやりたい習い事も躊躇している
・学校や習い事関係の人間関係に疲弊している。

・周囲に相談出来るママ友がおらず孤独を感じる

人間関係の悩みの要因は様々ですが、期待しすぎたり、気を使って本音が言えないような関係、コミュニティではより人間関係の悩みは深くなります。

夫婦も仲の良い友達も所詮は「他人」だと理解して、過度な期待はやめ、お互い尊重できる関係を目指したいものです。

 

最近、人間関係に疲れていませんか?

 

長く推し活(子育て)を楽しむために-まとめ

さあ、あなたの「辛いと感じる要因」チェックはいかがでしたか?

▶今回は、「推し活」と「子育て」を比べながら、より良い親子関係のヒントを探っていきました。

自分の推し活に活かすもよし、推し活を通じて自分の子育てを振り返るのもよし。

また、子どもの推し活を良く思っていない親御さんには、子どもにとっての推し活の意味が少しでも伝わっていたら嬉しいです。

推し(子ども)の存在は日常に活力を与えてくれる潤滑油。

「推しも頑張っているから私も頑張ろう」

 

そんな風に、自分自身を豊かに成長させてくれる推し活(子育て)ライフが長く続きますように。
引き続き無理のない範囲で自分らしく楽しんでいきましょう。

 

まだまだある!「推し活」から学ぶより良い親子関係のヒント

▶次回は、「推しから嫌われるオタクの特徴」からより良い親子関係の作り方のポイントをご紹介出来ればと思っています。

それでは、また次のコラムでお会いしましょう。

 

  • この記事を書いた人

生駒 章子

親の学校プロジェクトの代表。元ガミガミママで今は親教育の専門家。
自身の原体験から、子育て支援ではなく「親支援」にこだわって活動中。趣味は読書(マンガ)

お問合せはこちらから

-子育てコラム, 未分類