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【感想あり】思春期・中学生保護者向けの講演会報告(三郷市立早稲田中学校PTA人権教育学級)

2022年10月16日

10月12日(水)三郷市立早稲田中学校の「人権教育学級」で思春期のお子さんをもつ親御さん向けの講演会でした。

「人権」と「思春期?」と思われる方もいるかもしれませんが、法務省のページを見るとこんな風に書いてあります。

人権とは

「すべての人々が生命と自由を確保し,それぞれの幸福を追求する権利」あるいは「人間が人間らしく生きる権利で,生まれながらに持つ権利」
法務省HPより抜粋

実は、一番身近な人権は親子や家族の中でこそ確保されるものです。

この身近な関係の中で幸せを感じる人が多くなればなるほど、その他多くの人権問題が減っていくだろうと感じています。

と、最初に堅苦しく始まりましたが、早稲田中学校でこの人権教育学級が開催されるのは3年ぶりだそうです。

いや~、そんな貴重な機会での講演にお声かけいただき感無量です!

以前のブログでもお伝えした通り、今回の依頼をくれたのは早稲田中にお子さんが通う埼玉県の家庭教育アドバイザー仲間

なんと!校長室の雑談で、旧鳩ケ谷市の社会教育主事さんだったことが判明!
ご自身も講師活動をされていて、昨年はさいたま市にもいらしてくれたとのこと。

いや~打ち合わせの時から感じていた、周りを暖かくする包容力と、確実に打ち合わせを前に進める推進力!
色々と納得です。
お会いできてとーーっても嬉しかったです^^

 

講演会でお伝えしたのは思春期への具体的な接し方

そんな嬉しい出会いでお声かけいただいた3年ぶりの人権教育学級。
講演のテーマは

「思春期でもあきらめない!親子の信頼関係の深め方」

今回、光栄なことに講演時間を2時間いただきました。

私事ですが、最近は1時間~1時間半程度のご依頼が多くてですね~
そうすると、お伝出来る内容が「聞き方のみ」or「聞き方」+「伝え方」のエッセンスになっちゃうんです。

もちろん、これでも十分より良い子育てのヒントをお届けできるんですが、今回は2時間いただけたので、「問題所有の考え方」から「子どもの話の聞き方」「親の思いの伝え方」まで、これでもかーというくらい「the親業」のラインナップでお届けしました。

講演会のパワーポイントより

 

実は、今回のプログラム内容を考える上で「問題所有の考え方」をどこまでどう伝えるか迷ったのですが、本気で「思春期でも大丈夫!」を分かってもらいたかったので、親業の根幹である「行動の四角形」も駆け足でしたがお伝えしました。

参考

親業は元々思春期・青年期の親御さん向けに開発されたプログラムです。
親業の詳細はこちらをご覧ください。
➤親業とは?親のやり方を学べる親業訓練講座のご紹介

その他、思春期の子ども達の様子を脳の視点からもほんの少しですがお伝えしているので、とにかく中身がてんこ盛り!
 
ですが!
講演は終始楽しい時間。

定番であるお決まりの12の型のロールプレイでは校長先生にも参加いただき、会場が笑いと温かな空気に包まれました。

詰め込みすぎたかな~という不安も、終了後、校長先生から「2時間があっという間でした」と感想をいただきホッとした生駒です。

保護者の皆さんの感想からも、一番伝えたかった「大丈夫!」が伝わったのを感じて安心しました。(このブログの最後に参加者の感想もあります)

そして、講演が有意義だったのはもちろんのこと、講演前後の、校長先生やPTA会長さん達との教育フリートークも勉強になり最高に楽しかったです。

 

思春期の親

子どもと一緒にいられる時間は思うより少ない

思春期、皆さんのお子さんは13歳or14歳or15歳でしょうか。
あと3年~5年したら成人なんですよね。

なんだか数字にしたらもうすぐだと思いませんか?

思春期の子どもは親とは違う価値観を持つ人間です。
「うちの子何にも考えていない!」
と言いたくなる時もあるでしょうが、思春期の子どもは親が思う以上に色々なことを考えています。

子どもにとっての3年~5年は、大人の3年~5年よりずっと貴重です。
この期間にどれだけ自分を否定されないかが、その後の生き方を方向付けるといっても過言ではありません。

講演の最後では、親業講座の受講生さんが受講を決めた時に送ってくれた言葉をご紹介しました。

受講生さんの言葉

思春期真っ只中で、息子と接する時間もどんどん少なくなってきました。
その貴重な時間を、少しでも良い時間であったと思えるようにしたいです。


親子は一筋縄ではいきません。

でも将来、この3年~5年を振り返った時、トータルして親にも子にも良い時間だと思えたなら、あなたの子育ては良い思い出となるでしょう。

反対に、この期間に子どもを責め立てることしかしなかったら、後悔ばかりの子育てになるかもしれません。

この3年~5年の子どもへの向き合い方が、あなたの子育てへの納得度を左右します。

色々あったけど子どもを育てて良かった。
大変だったけど頑張って良かった。
そう思えるように。

目指すのは、子どもとの良い時間を作ることであってほしいです。

ガンバレ!思春期の親

以下、参加された親御さん&先生方の感想です。
ぜひお読みいただき、親業を学ぼうと思う人が増えたらいいなと思っています。

 

思春期講演会に参加した親御さんの感想

(原文のまま・順不同)
感想
★普段、何気なく声掛けしている言葉が、あなたメッセージが多かったと気づきました。
「わたしメッセージ」を意識して、子どもと自分の心の在り方と向き合っていきたいと思いました。
ありがとうございました。


感想
★何気なく発していた一言が12の型に当てはまっており、反省しました。
テストの結果報告についての12の型のやりとりは、自分が言われたらどう思うか良く分かり勉強になりました。
子どもの話を聞くことで自分が苦手だと思うのは「待つ」ということだと分かりました。
自分の思いも上手に伝えられるようにチャレンジしていきたいです。
最後のグループの話し合いでは、夫との共有が難しいという話になりました。
接し方について、夫婦で話し合えると良いと思いました。


感想
★日々の子育てで色々なことを思いながら、子どもと接してきた中で今日の先生のお話はとても心に響くことが多かったです。
これから、子ども達とたくさんの時間を過ごす中で今日のことを思い出し私自身も子ども達と成長していきたいと思いました。
本日はありがとうございました。


感想
★お話を聞いて、今日から行動してみようと思いました。
自分が行動してみて、子供の対応が楽しみです。2時間という時間がとてもすばらしく、勉強になりました。
本日はありがとうございました。


感想
★今日は拝聴させていただきありがとうございました。
お決まりの12の型を息子に対して発言しており、このままでは息子をつぶしてしまうと心配している時に、今回の案内を頂きました。
できるだけ12の型を行わず、あいづち、促す を多くし、息子の自立を楽しみたいと思います。
たくさんお話を聞けました。
とても勇気づきました。
子供といい関係を築きたいと思います。
ありがとうございました。


感想
★今日のお話を聞いて、確かにと思う事がたくさんありました。
お決まりの12の型、しっかりやっておりました。
何となく思っていた事も、そういう事だったのかと理解できたので、少しずつでも子どもの隣にいてあげられる親になれるように変わっていければと思いました。
思春期の脳も、常に興奮状態というワード、そうだったのか! と思いました!!
受験(3年生なので)を考え、更に大変な時、信頼していてもらえるようになりたいと思います。


感想
★中2・小5・小2の子供がいて、中2・小5の思春期に悩んでいたところに今回のお話が聞けて、助けになりました。
ありがとうございました!!


感想
★親子の信頼関係の深め方 今、思春期の息子との関係が悪く悩んでいました。
息子の問題行動だと思って対立していましたが、親の気持ちの問題だとわかり、まず、息子との対話の中で今日教わった話し方・伝え方のヒントを使って、心の問題なしゾーンを広げていきたいと思います。
思い込みやレッテルを外してそのままの行動を(目に見える・耳に聞こえる)事実だけを見ていこうと思いました。


感想
★思春期の子供を持つ親として、本当に勉強になりました。
お決まりの12の型で、子供をキズつけていた事もあると思います。
これからは、自分の行動を見直して、子供との関係を良くなる様にしていきたいです。
今日はありがとうございました。


感想
★まずは受けとりの 話を聞く(共感) 聞いたら、こちらの理解が正しいかどうかを確認する 改めて大切な事だと思いました。
色々勉強になりました。
ありがとうございました!!


感想
★2時間もあるのか……と思っていたけれど、あっという間に終わってしまったと感じる程、楽しい講義でした。
自分の日常を見ているようでしたが、自分の気持ちを整理して、子供と向き合うヒントがたくさんあり、今日から「気持ちわりー」と言われるのを覚悟で話しかけ
てみたいと思います。
一緒に言い時間を過ごしたい、心に残りました。


感想
★自分自身が、子どもと節する時に、親としてのレッテルを貼ったまま話していたことに気づきました。
人として信頼関係が築けるように、そして上から目線に気を付けていけるように。聞く姿勢を大切に、I メッセージを伝えられるようにしていきたいです。
本日はありがとうございました。
今日から親業やってみます。


感想
★ありがとうございました。子どもを育てる責任から、押しつけが多かったと思いました。
親としてではなく、一人の人として向き合うことの大切さを少し理解できたかなと思います。
人と向き合うのは簡単なことではないですが、大切な子供に大切だよと伝え、わかってもらいたいので頑張ります。


感想
★自分は、ガミガミママだと認識しました。
親だから、娘だからと思うところが強かったと思います。
聞く・話す・理解する 少しずつ始めてみたいです。


感想
★普段、何気なく会話していること、見つめなおす良い機会になりました。中3(男)、中2(女)、小4(女)の子がいますが、娘たちと話すと、言い合いになることも多く、返事の仕方一つでとらえ方も変わるだろうし、こちら側の言いたいことも伝わるかなと思いました。
貴重な講座ありがとうございました。


感想
★具体的に子供にどう接し、話したらいいのかがよく分かりました。
実際にできそうなので、ぜひやってみようと思いました。


感想
★話を聞けて良かったです。
もう1~2年早く聞きたかったです笑 心強くなりました。
ありがとうございました。


感想★今までも子供との会話や行動を共にする時、なるべく自分の子供の頃に受けた気持ちを思い出そうと心掛けはしていたつもりですが、今回の話を聞かせてもらってダイレクトな言葉以外にも子供の気持ちや考える方向性が、今まで以上に分かった気がします。


感想
★今、抱えている問題を行動の四角形に当てはめてみたいと思います。
子どもをとがめるよりも、自分自身の気持ちの整理をまずはしたいと思います。


感想
★忙しいとき、ゆとりがないときほど、会話にならずすぐに解決しようとする。
話し上手は聴き上手と言えるほど、聞き方はとても重要である。
そのことを再確認できた。聞き方をもっと学んでいきたいと感じた。


感想
★誰の親でもないですが、教員として共通する部分がたくさんあるなと感じました。
特に生徒指導という面では聴くことがとても大切だなと改めて思いました。
日頃の指導に活かすとともに、自分が親になった時にも活かしていきたいと思います。
今日はありがとうございました。


感想
★親子だけでなく、教員と生徒においても同じようなことが起きるので、独身の私でも勉強になりました。
教員側に問題があるときは、生徒の行動を受け入れられないこともありますし、お決まりの12のパターンで話してしまうことも多いので、まずはしっかり子どもの気持ちを受け入れられるスタンスを持っていたいと思いました。
I メッセージを使いたいと意識している部分もあるのですが、どうしても行動を非難がましく言ってしまいがちで難しいです。
3部構成を意識して使いこなせるようにしていきたいです。
教員の立場でありながら参加させていただけて良かったです。
ありがとうございました。


➤親業についてもっと知りたい方はこちら

  • この記事を書いた人

生駒 章子

親の学校プロジェクトの代表。元ガミガミママで今は親教育の専門家。
自身の原体験から、子育て支援ではなく「親支援」にこだわって活動中。趣味は読書(マンガ)

ファミリーワークス合同会社の代表。
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